三位一体とは三つの要素が互いに結びついて、「本質においては一つであること。」の意味である。
キリスト教では、天の神(父)と、子(イエス)と、聖霊が、三位一体とされているが、此処では、密教の三位一体の概念を使用する。
密教での三位一体とは、ビルシャナ(宇宙の真理の本体)を大日如来とし、
その大日如来の体が、この宇宙の全ての物質と考え、
(一、身 )その物質には 情報(意志)が在る。
(二、意 )宇宙の物質には 意があるのだから、その一部である人間にも、同様の意志が存在しているので、それを言葉として取り出す事が出来る。
(三、言葉)との、内容である。
弘法大師空海が、自分の宗教を真言宗としたのは、真言とはマントラのことで、
マントラとは宇宙を動かせる力を持つ言葉の意味であり、その真言の力を得るのが密教の教えである。
それは密教だけでなく、日本の神道の言霊(ことだま)の考えとも同じであり、
世界の宗教の祈りの言葉や、呪文、祝詞(のりと)も、皆同じ考えを元としている。
密教では三位一体の理を三蜜と言って、身・口・意の働きとして、
その修行を積めば成仏出来ると教えているのである。
自適塾のカリキュラムは、
その三蜜を肉体、精神(意識・心・魂)、言葉(知識)として、分けて考えて行きたい。
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