@肉体
〜30億年の遺伝子情報組み上がり(身、魄、脳、ミマ)〜
ひとの肉体(體)は、宇宙138億年の歴史そのものと言っても良いものである。
現代では、科学的には原子番号は108迄付けられている。
その、100以上在る原子の組み合わせで、出来上がり、生きているのが、私達人間の肉体であり、
地球生命の最前線に存在しているのである。
私達人間も、他の動物と同じく、海で誕生した生命体である。
海には60〜70種類のミネラル(鉱物・無機物)が、含まれていると言われている。
私達も、その海で体を創っているので、数10種類のミネラルが必要である。
その、本来必要であるミネラルを欠けば、
バランスが悪くなり、体の病気や精神的な調和が、失われる現象が起きて来る。
漢字の「体」が、元は「體」で本来は「骨が豊か」の意味であった様に、
人間は海から陸に上がる時に、カルシウムやミネラルを、骨に蓄えて来たのである。
人間の肉体は、母親が存在して、自分が食べ物を食べ、水を飲んで出来上がって来ている。
其の、食物や水に、ミネラルが含まれているのである。
人間に取って、一番大事なのは水と食べ物である。
その食物が、現在では化学肥料の「窒素・燐酸・加里」の三要素が主で栽培されている。
その様に栽培された、農産物を原料として、
味噌も醤油も酒も造られているので、肉体はミネラルのバランスを失って来ているのだ。
私達ひとの身体は、食物を食べて、水を飲む事で、血液が出来る。
その血液から細胞が出来る。
私達の、知識や意識の情報を、コントロールしているのが脳である。その脳も、細胞で出来ている。
と言う事は、良質の食物を食べ、きれいな血液を造り、
良い細胞を造らなければ、良い脳が出来ないので、良い考えも発想も出来ないと言う事になる。
昔から「健全なる精神は 健全なる肉体に宿る。」と言われているのも、其の理であり、
中国では其れを「魂魄・コンパク」と言っている。
魂(こん)とは、精神的なたましいの事で、魄(ぱく)とは、
肉体が有する情報の理である。先ずは、肉体を本来の処に戻すことから、取り組まなければならない。
日本では、完成された人の身体の事を「ミマ」と呼んでいた。
スメラ(大王)の事をスメミマと呼び、
「スメ」は宇宙の真理や事象が視える「素目・澄目」で、
「ミマ」は健康で美しい「身体・美躰」の意味である。
|