自適塾カリキュラム
  

C新しき意識の矢立て

 

人間が成長して行くのには、意志の向かう前(さき)に、的(真門)がなければならない。

その的に向かって、意志の矢を向ける事が矢立てである。

 

子供が成長する過程には 両親の姿が目の前に在り、学校に行くと教師が在り、社会に出ると社長や政治家が在る。

其れ等の、目に見える者達が、正しく在れば順調に成長を続ける事が出来るだろう。

 

しかし 現実的には、現代社会には、その志の的に値する存在が無い。

イエスや釈迦は、過去の人であり実在して目に見えるものではないので、それを目の的とする事は出来ない。

 

100年前なら、子供に勉学を勧めるのに「末は 博士か 大臣か。」と、博士と大臣を目標として唱えていたが、

現代では、その様な事を子供に言うと、子供はしらけてしまう。

それだけ、人生の指針が定め難くなって来ているのである。

 

子供だけでなく、大人迄がどう生きたら良いのかが、見定め難く成って来ている世の中なのだ。

迷いのある大人だと、子供の目標に成る事は難しい。

 

先ずは、大人が目的をしっかり定めて、意識の矢を何処へ向けるべきかを、検討しなければならない。

 

それも、自由に成って息を整え、内なる自分に目覚めれば、自ずと目標は明確に成ってくるのである。

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